ビールと洋酒の専門店 酒のやまいち

2019年9月、当店のオリジナルウイスキーシリーズ「GOD　OF　WATER」シリーズの新たなウイスキーを検討していた我々のもとに、日本でも人気を集めるボトラーズの名門モリソン＆マッカイ社から、オファーが届きました。

 

早速、モリソン＆マッカイ社の代表ケニー・マッカイ氏が来日し、彼と一緒に多くの樽サンプルから、異なる個性を持つ、対象的な２本のウイスキーを選びました。一つは、滑らかで優しい落ち着いたバニラの甘さを持つ「ダフタウン2009」と、もう一つは、刺激的ながらも複雑でドライな風味で、ビターチョコレートの余韻がある「ブレア　アソール　2008」です。

 

どちらも非常に美味しいのですが、クリーンで純白なバニラの花のような“白のイメージ”と、多様な変化があり、まだまだ先が見えない雰囲気と、チョコレートの長い余韻がある、“黒のイメージ”が、非常に対象的な印象を受けました。その白と黒の対象的なイメージから、ラベルデザインは前回のファンタジー世界を踏襲しながら、正義の白魔道士と、悪の黒魔道士に見立てた対決をイメージして描いております。

 

デザインを見ていただいて分かる通り、２本をセットで購入すると一つのデザインになることから、是非、飲み比べもお楽しみいただきたいと思います。

＜ダフタウン テイスティングコメント＞

 

ダフタウン2009は10年熟成。

 

香りはバタークッキーやバニラとドライフルーツの少し甘やかな落ち着いた香り。口に含むと非常にクリーンで55度以上のアルコールの刺激が感じられないほど、スムーズ。その後、少しオイリーなナッツ感と、キャラメルとバニラの風味が優しく広がる。余韻もすっきりとしており、独特のクセや嫌味が全く感じられないので何杯でも杯が進む。

 

非常に優しく穏やかで、一日の終りのひとときや、穏やかな休日に読書をしながら、心を落ち着かせてくれる、どなたが飲んでも美味しいと感じられる非常に安定感のあるウイスキーです。

 

ダフタウン蒸留所1896年創業。現在はディアジオ社所有。原酒は、その98パーセントがブレンデッドウイスキー「ベル」用に作られています。残りおよそ2パーセントの原酒はシングルモルトとしてリリースされておりますが、オフィシャルの定番品でのリリース（近年シングルトンの銘柄でリリースされていますが・・）はなく、非常に稀少な銘柄です。

 

ダフタウンという名前は、この蒸留所があるスペイサイドの町の名前です。ダフタウンの町は他に有名なグレンフィディックなどもあり、ダフタウン一帯は豊かな土地と良質な水源が得られ、蒸留所が密集している区域でもあります。

＜ブレア アソール テイスティングコメント＞

 

ブレア　アソール2008は11年熟成。

 

香りはナッツや麦の香ばしさの奥に青い果実を感じる。最初一口飲むと、他を受け付けないドライな刺激が口中を襲う、しかし少し時間が経過するとアルコールの刺激が落ち着き、ハチミツの風味と熟成した果実やバナナ、余韻にビターなチョコレートが長く続く。

 

時間とともに複雑な変化が楽しめる、非常に面白いウイスキー。

 

1798年創業。スコットランドの中でも最古の蒸留所のひとつです。しかし非常に生産量が少なく、日本でもほとんど見ることが出来ないウイスキーです。

 

名前の由来はアソール公爵の居城であるブレア城からきており、ブレア公は、イギリスで唯一、私兵を持つことが許された大貴族として有名です。蒸留所で使用される水は、山から流れる「アルト・ダワー・バーン」と呼ばる小川の水を使用しており、非常に美しく清らかでクリスタルのようだと称されるほどの名水です。

＜モリソン＆マッカイ社＞

 

モリソン＆マッカイは元モリソン・ボウモア取締役のブライアン・モリソンとキーパー・オブ・ザ・クエイクを受賞しているケニー・マッカイがスコットランドのパースシャーで創業したインディペンデントボトラー。日本では、「セレブレーション オブ ザ カスク」や「ヴィジュアルフレーバー」シリーズなどが人気を集める。